2019/03/07追記あり
C125ってどんな?
今年9月に発売され話題の新型カブ、C125。
その後評判はどうなのかと調べるも、同じような話ばかりで濃い〜内容の情報が少ない。
動画を検索するも、始動時のメーターの動作や普通に走る内容のものばかり。
コレじゃあいつまでたってもC125の事が分からない!
ってなわけで
買いました٩( ᐛ )و
…ではなく、借りました。
レンタルバイク屋さんで。保険料含め8時間で6000円。高いと思うか安いと思うか。
そのバイクの素性を買わずして知る意味では安いと思います。
いきなり買おうと思ったら40万円ですからね( ゚д゚)
どれだけカブ好きでもそう簡単に手が出る値段ではありません。
トータル280kmを走行しC125がどんなものかを徹底的に調べてまいりました。
外観や細かい仕様などの情報は他でいくらでもあるので、それ以外の事を書きたいと思います。
あとは車体の個体差、乗り手の体格差もありつつ、鉄カブとの比較として参考までに読んでもらえたら幸いです。
さて、それではまず
・乗り出してすぐの印象
まず何より驚いた、ハンドルの低さ。
その姿勢はまるで面接ポーズ。
膝に向けて手を真っ直ぐ置いたところにハンドルがあるようなポジション。
ちょっと急ブレーキをかけたら身体が前へ飛んで行くのではと思うような感じ。
しかし色々と探り、スタンディング乗りをしてみたところ、鉄カブとほぼ同じポジション。
なのでハンドルが低いのでなくシート高が高い分ハンドルが低く感じるんですね。
試しにシートを跳ね上げたままで給油口に座り走らせてみると鉄カブに近いポジションになりました。
その後様々な乗り方をしてこのシート高の意味を考えましたが分かりませんでした。お尻を疲れにくくするためなのかデザインなのか…。
シートの座り心地は座面が立体的で、お尻の収まりがとても良く疲れにくかったです。身体を積極的に動かしたいときには動きにくさを感じます。
→現在はC125を購入し総走行距離2200kmを超え、このポジションにも慣れましたが雨天時や悪路を走行した時にはシート高から来るフロントの低さはやはり感じます。
レッグシールド の防風性がメッチャ良い!
次に、コレが私的に一番重要なポイント。
レッグシールドにメチャメチャ防風効果ある。
丸目カブ110と大違い。脚に風が全然当たらない。鉄カブより更に良い。
つまり雨天時も雨に濡れにくく、冬の乗車時の寒さを防げる事を意味します。
プレミアムカブなんて言われているが、もしや見た目でなく実用性がプレミアムなのでは??
と見る目が変わってきました。
余談ですがレッグシールドのアンダーフレーム部がものすごく太くてビックリ。しかし乗り降りや走行時の支障は全くなし。
・サスペンションのフィーリング
リヤサスはストロークが大きくきめ細かくフワフワ動く感じ。柔らか過ぎる感じはなく追従性が良い。プレスカブのしっかりしたリヤサスのストロークを伸ばした感じ。
砂の上でリヤを滑スライドさせると、追従性がよくオツリも少ない。車体の挙動も良いので雪山でも強いのでは?
フロントサスは乗り初めは柔らかいと思ったものの、ディスクブレーキの初期の効きの強さに対して合っていないだけで、サスの前後のバランスとしてはとても良い。
しっかりフロントブレーキを握り込んで曲げようと考えると減衰力を上げるなどの全く違うセットにする必要が出てくるが、リヤサスとのバランス、カブらしい軽快なハンドリングを考えるとかなり完成度の高い仕上がりだなと感じた。コレを造った人はスゴい!
3桁スピードでギャップに乗り上げても安心感があるし悪路の挙動も良い。とてもカブらしいハンドリングが継承されていて乗りやすい。
→何気なくハンドルから手を離してグローブの付け直しを行なったりした時にフロント周りの直進安定性がものすごく良い。
この辺りもスーパーカブの乗りやすさ、安心感がしっかりと受け継がれています。
・エンジン
トルク寄りの造りでツーリングでとても乗りやすい。トルク重視にしながら上も違和感なく伸びるので気持ち良く乗れた。
平地で無風ならメーター読みで3桁ラクに出るので十分に速い。
と思っていたものの慣れてくるとやはり物足りなくなりました…。
ファイナル変更(ショート寄りへ)、電気制御やカムシャフト変更での伸び代はまだまだありそうです。
ちなみにメーター読み100は実際には90ちょい、メーター読み110で実際の100って誤差でした。少し下りにならないとノーマルでの3桁は厳しいかな。
3速は80でレブでした。
→現在私の乗っているC125は3速で引っ張ると80でレブらず更に伸びます。
この辺りはレンタル車輪との個体差だったのかな。私個人の意見ではPGM-FIの学習機能の影響が大きいのではと考えてるところです。
エンジンの味付けは低中回転型でトルクで走るタイプで高回転ガンガンで走っても伸びない。けど発進加速に関してはスクーターほど良くはない。しかし3、4速の速度の乗りは驚くほど良く、フラットトルクを活かしてグングン車速が乗るので平地でも登りでも安定してメーター90は行く(あくまでテストコースでの話。公道でそんなに出しちゃダメですからね)。
なので登り坂でいじくり回された音のうるさいスクーターとバトルした時なんかはこっちがどノーマルで静かなのにスーーーッと抜き去れたりします( ´•౪•`)
うーん良く出来たエンジンです。
シフトチェンジのストロークは多いがフィーリングが良い。
シフトミスがなく、しっかり踏んでも踏まなくてもギヤを勝手に入れてくれる。スロットルオフせずにシフトアップしてもギヤがスムーズに変わります。クラッチに良くないと思いますが…。
構造はまだ調べていませんが便利な反面、耐久性が不安になるフィーリングを感じました。今後どうなるかが気になります。
シフトペダル位置はノーマル状態は角度が悪く、シフトアップもダウンもつま先でしか出来
ませんでした。
→やはり、と言いますか…
クラッチトラブルが出てしまいました。
現在バイク屋さんに入院中で原因調査中ですが、構造的に弱い所があるのかもしれません。
これについては追って報告しようと思います。
→解決しました
・燃費
恐らくこれ以上ないくらいに常時ガンガン開け開けで走行して、リッター51kmでした。
→毎日通勤に使用して起伏のある峠道も通るルートで使用して平均リッター60km。
・他
ミラーの後方視認性が低いという話もありますが、鉄カブよりは見やすいです。
車体は取り回しやすく、重量増のネガは感じられず。押し歩きも軽いので気軽に乗れる。
センタースタンドが力を使う量が少なくとても上げやすい。
ウインカーと間違えてホーン押してしまう。
何故にあんな大きくホーンを配置するのか。タイ事情?
純正タイヤがダメダメ。真っ先に変更したい箇所。コンパウンドが硬く、タイヤを押し付けて揉んでもグリップしない。乗り心地が固いと感じる人がいるのはこのタイヤと空気圧のせいではないかなと思う。
ディスクブレーキは指先ひとつで〜十分さ〜
急ブレーキ以外は峠道でも指一本かけるだけで十分な効きでした。
→雨の日のディスクブレーキが効かなすぎて焦ります。
何度かブレーキレバーを握ると効力が発生するので、温度に対する部分だと思われます。
なので冬時期の雨天は注意が必要ですね。冬でなければ雨天でもさほど影響は出ないと思います。
・まとめ
C125は正常進化を遂げたスーパーカブだ
エンジン特性、ハンドリング、使い勝手の良さとどこを見てもカブらしさを損なわれておらず、むしろ現代の交通事情にマッチした進化をしたように思います。ボディカラーが今現在日本では1色のみなのでプレミアム感が強いですが、タイのように色んなカラーが発売されれば取っ付きやすくなりカブらしい親しみやすさも増すのではないのでしょうか。
フルLEDの灯火類、シフトインジケータ、時刻表示、キーレス、盗難防止アラーム、ディスクブレーキ、キャストホイール。
どれも自分のカブにあったら便利なのにな〜と思っていたものばかり。
カブを知らない人がC125をバイクとして見たら、値段が高いわりに遅いしガソリン容量も小さい変なバイク、でしょう。
カブを知る私から見たらC125はかなり良いバイクでした。
じゃあ買うのかと聞かれたら、
カラーバリエーションが増えたら買います。
タイのグレーがいいですね^_^
→諸事情によりブルーを買うことになりました。
本当はグレーが好みだったんですけどね。
が、困った事に(?)最近はこの色が気に入りだしております(^^)カブっぽさは十分にありながらも高級感と質感の良さを演出しており、見れば見るほど新たな発見があったりと飽きのこない色使いです(´∀`)
スーパーカブC125 いいですよ〜!