ハイカムをポン付けでどこまで走れるのか
ご無沙汰しています。
先日、たまたまYouTubeでCT125の動画を見ていたら武川製のハイカムを入れてるという人がちょこちょこいまして。
え、ポン付けで大丈夫なのか?
と思って調べてみたら、メーカーの方でもノーマルベースならサブコン不要と書いてありました。
コレは意外!
C125に乗り始めた頃にグロムの情報を集めていた時は、ハイカム=サブコン必須というイメージだったのでこれはちょっと気になります。
コレもメーカーの出してるパワーグラフ(CT125)
下の方はやはりパワーが痩せてますがこの通りならスッカスカではなさそう。
全開域がもう一回りパワーアップするならコレは試す価値ありかな。
武川 N-15 スポーツカムシャフト
チャッチャと純正カムシャフトを外して比較。
カムをバラす時間よりレッグシールドをバラす時間の方が長い…。
武川のはデコンプなしで後付けも不可。
重量差は50.5g。
カム山は0.2ミリ武川が高くオーバーラップ多めな感じでした。
余談ですが私のカムスプロケットはバランサースプロケットを使用してましたが、デコンプなしのカムになると重量バランスが崩れるので純正へ変更。
取り付け時カムスプロケットのボルトを付ける時は武川製らしくカムシャフト内のめねじにバリがありボルトが入らなかったのでねじ山をさらい直して取り付けました。
タペットクリアランスをメーカー推奨値に合わせて完成。
取り付け直後のフィーリング
エンジンはすんなりかかりました。
でもデコンプがないのでタイミングによってはどうしても「キュ……キュキュキュ!」となりますね。
タペットノイズはやや出る。
走り出すと、思ったほど低速トルクは落ちてない感じ。
100km程慣らしをする間も乗りにくさはさほど感じなかったけど、登り坂になるとトルク不足は顕著に感じられました。
慣らし完了後のフィーリング
少しずつアクセル開度を増やしていきます。
5000rpmあたりから純正にはなかったパワーの盛り上がり感が出てきます。
そこから回転が上がるに従いグイグイとパワーが盛り上がってくるか…?
と、思いきやあまり伸びず…。
というより純正とパワーカーブが違いすぎてガスが追いついていない感じ。
燃料補正が出来ていないようです。
その後全開走行を繰り返すうちにどんどん高回転でのパワーは出てきて、繋がりも良くなりました。
気になる空燃比は4速全開時に純正カム比で0.5程薄くなりました(私のカブは地味にノーマルではないので参考までに)。
この程度ならエンジンへの負担は心配なさそうですね。
補正が終わってからの低速域は、乗り出しの印象より細くなりました。
出足も弱く、平地でも4,000rpmまではややトルクがないなという印象で、気にならないと言えばウソになるくらいな感じ。
N-15ハイカム まとめ
・スピードは明らかに速くなる。
各ギヤで4〜6km速度は上がる。
・パワーバンドに盛り上がりがあるが広くはない。
・低速トルクは痩せるが走れないほどではない。
・タペット音は増える。
・デコンプがないのでセルに引っ掛かりが出る。
こんな感じでした。
個人的な印象としては、MAXスピードは確実に上がるが低速域の犠牲のわりにパワーバンドが狭いかなという感じ。
多用途にカブを使いたいと思うなら扱いにくいですね。
純正ベースでもうワンランク上の速さを求めるならコレが手っ取り早いですね。
これを機にカムも色々と試してみましょうかね(^^)